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企業IT内製化の最新動向:ローコード開発・BRMSの戦略的活用

競争力強化への戦略的アプローチについて解説します。
2024年12月15日 by
企業IT内製化の最新動向:ローコード開発・BRMSの戦略的活用
innorules, イノルールズ株式会社
はじめに


近年、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中、ITシステムの内製化が重要なトレンドとなっています。内製化とは、外部ベンダーへの依存度を下げ、自社でITシステムの開発・運用を行う取り組みです。グローバル競争の激化と急速な技術革新により、企業は従来以上にITシステムの俊敏性と柔軟性を求められています。



内製化の市場動向:調査データが示す成長


市場調査会社のデータによると、企業IT内製化の動きは着実に拡大しています。例えば、ガートナー社が2023年1月28日に発表した調査結果によると、日本企業におけるITの内製化が進んでいることがわかります:


日本国内のユーザー企業でソフトウェア開発に従事する個人を対象に、所属企業の社内ITの内製化/外製化に対する方針として、


・内製化を進めている(54.4%)

・外製化の方向にある(35.4%)


となり、内製化への傾向が外製化の方向よりも高い割当を示しています。また、内製化を推進する主な理由としては:


・開発コストの削減(55.2%)

・開発、実装、保守対応の迅速化(49.7%)


が挙げられています。その他の内製化を進める理由について、ガートナー社のグラフを以下に引用しますので、参考までにご覧ください。



引用:Gartner、日本におけるソフトウェア開発の内製化に関する調査結果 2023年1月18日 https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20230118




企業ITの内製化:メリットと課題


企業ITの内製化を進める上で、​経営・ビジネスの視点からのメリットとして、以下のような事が挙げられます:


- 経営判断のスピード向上:市場変化への即応が可能に

- ビジネスモデル変革の加速:新規サービス開発の即時着手

- 知的資産の社内蓄積:ITノウハウが競争優位性に直結

- コスト構造の改善:ランニングコストの最適化

- 顧客体験の向上:システム改善の即時実施が可能


また内製化に際し、多くの企業が以下のような課題にも直面しています:


- IT人材の確保と育成の困難さ

- 既存システムとの統合・連携

- セキュリティとガバナンスの確保

- 開発品質の維持・向上


これらの人材を中心としたIT・システムに関連した課題に対しては、ローコード・ノーコード​開発ツールの活用が有効な解決策と言われています。



内製化を加速させる:ローコード・ノーコード開発ツールの活用


内製化を実現する上で、ローコードまたはノーコード開発ツールが重要な役割を果たしています。これらのツールは、専門的なプログラミング知識がなくても、視覚的な操作でアプリケーションを開発できる環境をし、上記に挙げた課題の解決を促すものです。


ローコード開発ツールの主要な特徴は以下になります:


- 視覚的な開発環境:直感的なUI/UX設計が可能

- 既成コンポーネントの活用:開発効率の大幅な向上

- クラウドネイティブ対応:柔軟なスケーリングとデプロイ

- セキュリティ機能の標準装備:基本的な保護機能を実装済み


また、INNORULESが製品として提供しているルールエンジンソリューション( ​BRMS)も、以下の特徴を持つことから ローコード開発ツールの一種として位置づけられます:


- 視覚的なルール定義:フローチャートやデシジョンテーブルによる直感的な開発

- ドラッグ&ドロップ操作:コーディング不要のルール実装

- 再利用可能なコンポーネント:共通ルールの部品化と再利用

- ビジネスロジックの自動生成:ルール定義から実行可能なコードを自動生成


BRMSの概要などについては、過去に解説した記事がありますのでそちらを参照してみてください。



企業ITの内製化成功のためのポイント


企業ITの内製化を成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。


- 段階的な導入と適切なツール選定: 

内製化を一気に進めるのではなく、段階的に導入することでリスクを最小限に抑えます。また、ローコードやノーコード開発ツールなど、適切なツールを選定することが成功の鍵となります。


-社内人材の育成と技術力の向上: 

内製化を進めるためには、社内のIT人材の育成が不可欠です。継続的なトレーニングやスキルアップの機会を提供し、技術力を向上させることが重要です。


-ガバナンス体制の整備: 内製化を進める際には、適切なガバナンス体制を整備することが必要です。プロジェクト管理やリスク管理の体制を強化し、内製化のプロセスをスムーズに進めます。


-外部ベンダーとの適切な協業関係の構築: 内製化を進める一方で、外部ベンダーとの協業関係も重要です。必要に応じて外部の専門知識を活用し、内製化のプロジェクトを成功に導きます。


これらのポイントを押さえることで、企業は内製化を効果的に進め、競争力を強化することが実現できるでしょう。



まとめ


企業ITの内製化は、単なるコスト削減策ではなく、企業の競争力強化に直結する重要な経営戦略です。ローコード開発ツールやBRMSの活用により、技術者不足の課題を克服しながら、効率的なシステム開発・運用体制を構築することが可能となります。



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INNORULESの製品・ソリューションは、この内製化の流れを強力にサポートし、企業のDX推進に貢献します。


視覚的で直感的なインターフェースにより、業務部門とIT部門の垣根を越えた効率的なシステム開発・運用を実現し、企業の持続的な成長をサポートしていきます。


その製品の詳細については、以下のページを参照ください。


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