保険手当手数料計算

保険会社の手当手数料算出

導入前の問題点

手当手数料の制度は、保険会社の損益に直結する最重要経営施策の一つである。制度改定時には様々な変更案をシミュレーションしながら会社の経営戦略に最も相応しい案を決める必要がある。

しかし、手当手数料の制度は元から複雑な業務ルールの集合でありながら、長年経営戦略に基づいて変更を重ねて来ており、手当手数料プログラムは複雑度もコード量もますます増えて改修が困難な状態になっていた。

既存プログラムへの影響度分析から、新制度の仕様を業務サイドから開発サイドへ伝えるのに多くの時間を要していた。またコミュニケーションロスによる仕様漏れなどもあり、運用開始後の修正コストも発生していた。

業務担当が動作確認できるのは本番前の受入れテスト時で、このフェーズで見つかった大きなバグはリリースを遅らせる原因にもなっていた。

導入後の効果

イノルールズに手当手数料ルールを定義することで、複雑な業務ルールを可視化することができ、制度改定時は業務担当者が直接ルールを変更して、更にシミュレーションを行うことが出来た。

新制度のシミュレーション結果が短時間で得られるため、既存システムでは試さなかったパータンまでシミュレーションを行えてより精度が高い手当手数料案を作ることで会社の利益に貢献した。

既存システムでは、約10名のIT部門の担当者が制度改定対応を行ったが、導入後は業務部門の担当者が2人で新制度に対応した。

業務担当者がルールを変更しテストすることで、仕様関連の不具合がほとんど発生しなくなり、開発時間短縮と品質向上が両方達成できた。これにより、本番リリースまでの時間が80%以上短縮した。

システムイメージ

保険会社の営業職員や代理店の業績を集計するために、まず、契約DBから契約件毎に手当・手数料を計算して営業職員・代理店毎に集計を行います。(件別手当・手数料計算)

契約実績に直結する手当・手数料計算が終わると、保険会社の営業職員や代理店毎に、契約実績以外の手当・手数料を計算します。(人別手当・手数料計算)

当該事例は人別手当・手数料計算にInnoRulesを適用した事例です。